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母が大腸がんになったが家族に頼れない!

大学1年生の時に母が大腸がんで入院・手術をする事になりました。
母方はがん家系なのですが、まさか自分の母がと言う思いで目の前が暗くなるのを感じました。
看護師をしていた伯母に連絡をし、この先どうしたら良いか泣きながら相談したのですが自分の中では動揺を隠す事が出来ませんでした。
私には年の離れた弟がおり、当時弟は中学1年生でした。
丁度、母が手術をする頃は期末試験の前辺りだったので、母は「弟に手術の事を話して動揺して試験の結果に影響が出るかもしれないから言わないでほしい」と、念を押され、
辛い思いを抱えたまま母の入院の世話をしました。

父は母が大腸がんと言う事を知り、気が動転して医者の説明も全く耳に入らないような状態でした。
父の狼狽振りを間近で見て、更に弟には大腸がんの事を知らせるなと言う誰にも頼れない苦しい気持ちになりました。

当初は自分の中でどうにかしようと思っていたのですが、さすがに20歳前の世間知らずでは何1つ解決しない事に気付きました。
自分がどんなに頑張っても、母の入院の世話、医者の説明を聞く、家に帰ったら家事をこなさないといけない、この3つが重くのしかかりました。
父、弟には頼れないと思ったので、伯母、母の職場で昔からの知り合いの方に相談し、手伝える事は恥を忍んで手伝ってもらう事にしました。
自分で解決しようとしないでもっと家族以外に甘えたら良かったと思いました。

誰でも自分の周りの方ががんだと言われたらとても不安になります。
また、入院などの世話をする立場であればなお更、家族の助けが必要となってきます。
家族が頼りにならないと感じたら、周りの人を引き込んで助けてもらうのも手段だと思います。
親戚、友達など些細な事でも手伝ってくれる事により心に余裕が出来るものだと感じました。